小衣のため息

IQ1300の天才少女、明智小衣のボヤき

【毎年の就職活動でやってくる新入社員は「赤紙」】

笑えない冗談として、開発に従事する、いわば兵隊の役割になっている人たちは、退職は「戦死」扱いされ、鬱などでの離脱は「傷病兵」、大規模失注が空母の沈んだ「ミッドウェー海戦」、質の良い開発装備が揃えられず開発工程が遅れるのは日本軍の「補給・兵站軽視」に、客先常駐は「転戦」、経営陣が日経や東洋経済、ダイヤモンドで何か偉そうなことを言うのは「大本営発表」、毎年の就職活動でやってくる新入社員は「赤紙」、デスマーチになってみんな徹夜してヘロヘロになりながらも何とかテスト環境まで漕ぎ着けようとするも検収してもらえるレベルにまで至らないのを「敗戦間近」、プロジェクトの失敗を「拠点陥落」、そして不採算の事業所閉鎖や本社事業の売却などの連絡を「玉音放送」と呼ぶようです。

全然、笑い事じゃないんですよね。

#山本一郎

【情報商材屋のカラクリ】

あんな情報商材屋に騙される奴なんているのかよ?と思うかもしれませんが、日本の公立中学へ行ったことある人なら、境界知能レベルがクラスに何人かはいたのを覚えてるはずです。

小学生レベルの算数もちゃんと解けない彼らです。

 

しかし中学を卒業したあとも、彼らが死んだとか貧しくて息絶えたとかいうことを聞かないということは、日本のどこかで生活しているということです。

 

日本は社会主義国ですから、富裕層からかき集めた税金を底辺層にあの手この手で配るわけですし、そんな彼らもお金を多少持っているんです。

パチンコ屋も朝から行列ですよね。

金が儲かってなさそうな、いかにも知能が低そうな人がたくさん並んでいますが、でも使えるお金があるから並んでるんですよ彼らは。

 

「1ヶ月で100万!」

「3年で5億!」

「中卒の俺でも儲かった!」

「女を70人抱いた!」

 

などという、甘い言葉を馬鹿正直に信じて疑いもなく買うんです。

知能がアレな割に、一応使える金を持っているという状態は、それを搾取する情報商材界隈にとっては最高のカモです。

 

しかも、情報商材界隈の特徴として

「やるかやらねえのか」

「最高に努力する」

「このメソッドを忠実に実行すれば」

「男なら稼げ!」

 

みたいな文言が並び、特に男の戦闘意欲やプライドをグサグサ刺激します。

しかし、情報商材に書かれたメソッドを忠実に実行するだけの実行力がないどころか、小学校の宿題ですら忠実に実行できない底辺層や境界知能レベルの人たちなので、

底辺「儲からなかったじゃないか!」

商材屋「あなたは忠実に実行したんですか?」

底辺「してない...」

となるわけです。

 

しかも、底辺境界知能レベルであるがゆえに、なんの法律に違反してそうだとか、訴訟をするとか弁護士に相談するとか、司法当局に相談するとかいう、法的手段を取ることすらも知恵や知識がないので、彼らは相談すら出来ずに泣き寝入りします。

また、情報商材はせいぜい数万円〜数十万程度で設定されていることが多いので、訴訟をしても労力の割にかかる手間や費用を考えるとペイしないので、法的手段を取るだけの知能がある人も、なかなか訴訟をしてきません。

これは証券会社がクソみたいな絶対儲からない仕組債をヨボヨボの死にそうな老人に売りつけるのとも似ていますね。やってることはあまり変わりません。

もうすぐ死ぬだろう老人がわざわざ訴訟なんてやる元気も知恵もないですからね。

 

商材界隈の特徴として、下記のものが登場します。

「大量の現金・札束の写真」

「高級タワマン在住の風景」

「ロレックス」

ランボルギーニ

「女を何人ナンパしてやれた主張」

「水着の美女と並ぶ写真」

「ブランド物アピールした派手な服」

「年収XXXX万、資産X億突破」

「銀行口座の資産残高」

 

金と女とセックスというわかりやすい成功ですね。いかにも底辺にウケそうなものばかりです。

しかし、まずそれらは彼らの所有物ではありません。

 

商材界隈には裏の元締めがおり、フロントに立っているのは元締めの操り人形に過ぎません。

裏の元締めは違法な行為で収益を得た過去があり、名前や顔が知られている人物、汚い金を持っているケースが多くあります。過去に怪しい商材で稼いだりした人も多くいるでしょう。

彼らは貧しい若者を連れてきて札束などを用意して、札束の前で写真をとります。

100万円の束がずらりと並ぶ写真などをみますが、面白いことに新札じゃなかったりする写真も結構ありますが、反社チェックで新札を用意する手続きが出来ないか、元締めから借りてきた金を新札に両替するコストを払えないかのどちらかです。

いずれにせよ元締めからその日だけ借りてきた札束です。

タワマンは元締めの誰かが持ってるタワマンで写真だけ取ればいいですし、東京にタワマンなんか何十本以上も立ってるので、住んでる知り合いに写真を取らせてもらえば良い話です。持ってなくても借りればいいですしね。

ロレックスも元締めから貸してもらえるし、高級腕時計のレンタルサービスも多々あります。月に1−2万で3桁万円の腕時計借りれますよ。

ランボルギーニだって元締めから借りれるし、レンタカーやってるところすらあります。わざわざランボルギーニを選ぶのは、境界知能や中二病を残してそうな底辺男性ほど、ランボルギーニを好むからですよ。

ランボルギーニ乗ってる男性は小太りなダサい男性多いのは、都心で遊んでたことがある港区女性なら知ってるでしょう。

女を何人抱いたとか、ラブホに連れ込むトークの動画とか音声とかも、元締めが用意してきた女に演出させてるだけだし、女友達ととっただけの写真にモザイクかけて使ってたり、ひどい場合は他人の男が誰か女性とデートしてる写真に両方モザイクかけて使ってる場合すらありますね。

底辺男性ほどモテないし女を抱けないのですが性欲だけためまくってますから、効果てきめんですよね。

ブランド物をやたらアピールするのは、まともな層ならすげーださいブランドものの服着てるなって思うと思うようなものでも、商材を買う人は底辺だからいいんです。

自尊心が全くない金もない底辺層からみると、自分の評価を高めるための装備品としてめちゃくちゃニーズはあったりするのがブランド品で、ならばとにかくわかりやすく「BALENCIAGA」「LV」と書いてあるほうがいいんです。あ、当然それも借り物ですよ。

「資産がXX億円あります!」と口座のスクショを載せるケースもありますが、ブラウザの開発機能使えばソースHTMLいじくって、口座の残高金額表示の部分をいじくることなんていくらでもできるんですよ。

ある程度のインテリならそんなこと簡単に出来るってわかると思うんですが、底辺層とか境界知能相手だと、「ほんとうなんだ!この人はすごいんだ!」って思わせることができちゃうわけなので、効果てきめんなんですよ。

やたらTwitterなどで拡散していく仕組みはを解説しましょう。

以下(1)~(3)のとおりです。アフィリエイト率を50%だとします。

(1)商材を作った人(Aさん)が商材を5万と定価設定します。

(2)それをアフィリエイトとしてBさんが自分のフォロワーに紹介して誰かが買うと、売上5万円のうち、25000円がBさんに入ります。Aさんには残りの25000円です。

(3)Bさんはなんのリスクもないのに25000円もらえるチャンスがあるわけですから、商材の中身などを全くチェックせずに、フォロワーに宣伝しまくるわけです。

 

100人に売れたら250万円儲かるんですからね。原価ないし。

Aさんは自分で売れば5万円の取り分がBさんを経由すると25000円になるわけですが、自分の少ないフォロワーに紹介するよりも、幅広く多数のフォロワーを持つアルファSNSアカウントに紹介してもらうほうが手っ取り早く売上を増やせるので、懐に入る金の総量は多いわけです。

損をしているのは商材を実際に買った客です。ゴミに金を払うのは客だけですからね。

ゴミ商材にも何パターンかあって、多くは以下2つのパターンです。

(1)事細かに小銭が多少儲かる方法が書いてあって、全部実行するのは底辺には無理そうなもの

(2)「XXヶ月でXXX万円儲かった方法!」を同じように他人に売りつける方法

どちらにも返金対応ありと書いてあったりしますが、

(1)は、上に書いたように境界知能や怠惰な底辺には全て忠実に実行するのは無理だし、実行してない人には返金しません、と回答がくるので返金されることはありません。泣き寝入りです。

(2)は、闇金ウシジマくんでも出てくる方法ですが、儲かっているふりをして儲かる方法を他人に紹介し、また同じように無限連鎖で存在しない「儲かる方法紹介商材」を展開し続ける方法です。

 

今回の方法がどれだったのかは私も知りませんが、大体が情報商材界隈で過去10年間にやりつくされたもので、2023年の今になってまた出てくるとは、感慨深いものです。

3年で5億稼いでフェラーリランボルギーニと200坪の家を買ったと主張されても、フェラーリランボルギーニで1億使って、残りの4億で200坪の家が買えるかと言われると、東京都心部ではたった4−5億では200坪の家は買えないことは、東京でそれなりの生活をしている人はわかると思います。

都心なら10億20億ですよ。港区なら30億欲しい。

山手線から遠く離れた、フェラーリの似合わない郊外あたりなら、4−5億で200坪買えるんじゃないかと思いますが、20代で年に100人200人女性を抱くと主張する男性がわざわざそんな遠くに住む理由がないですからね。

2023年になって10年以上前の情報商材の技法が出てくることに感動すら覚えましたが、後ろにいる人がその時代に界隈で活躍した人なんだろうなあ、その人に踊らされてる底辺も大変だなあ、それを宣伝したカタギのアカウントもそれなりの覚悟をしないと本業が潰される可能性もあるのに大丈夫かなあ、と想像して思いにふけりながら、私は明日も真面目に働き社会に貢献します。では。

@JapanTank

【Twitterのリストラとネットバブル:自社製品に興味がなかった人たち】

TwitterFacebookのリストラ劇を見ていて、ネットバブルの頃にそっくりだなと感じた。

必要なのはシステムを作って回して直すエンジニアと、営業や人事、宣伝などのコストセンターの人間は少ししかいらないのに、いつの間にかエンジニア以外の人が増え、不要な部署が拡大し、会社の金の横領、めちゃくちゃな経費の使い方などが横行して、結局利益なんか出ず破綻した会社だらけだった。

 

前回のネットバブルの頃、自分はアメリカの情報管理の大学院にいて、ニューヨーク、ワシントン、カリフォルニアでバブル真っ只中のスタートアップを目にし、同級生の多くが就職していった。

赤字垂れ流しで投資家の金で豪華な福利厚生、陽キャラなパーティーやイベント。出張に行った先でランボルギーニフェラーリをレンタルして事故を起こす人間、次々に知り合いを連れてきて高い給料を要求する、インチキなプロダクトへ投資を求める起業家、横領して海外へ高飛びする人なんかが本当にいた。

スタートアップの中の従業員もめちゃくちゃで、自分と同年代の20代半ばから後半が多く、利益が出てないのにいい気になって高級品を買い漁り、旅行や高級な食事が当たり前、いずれストックオプションで金持ちになるからと横柄だった。

すでにストックオプションで金持ちになった人がいて、皆たまたま運が良かっただけで、会社にへばりついて何千万円ものお金を手に入れていた。

彼らは学歴も技術も知能も大したことはなかった。会社にへばりついておこぼれをもらっただけに過ぎなかった。意味不明な仕事を作って、利益に貢献しないことをやっている人が大勢いた。エンジニア達はすごく怒っていた。

会社の儲けの源泉であるシステムの仕組みもわかっていないし、PCを自分で組み上げられない人、プリンタすら繋げられないような人が、投資銀行や広告代理店や出版社や大学から次々にやってきた。彼らはエンジニアをオタクとかキモいとかバカにしまくっていた。

誰も自社の製品もサービスにも興味がなかった。SFもTCP/IPもアニメもコミックもスターウオーズも大嫌いだったので、エンジニアとは気が合わなかった。

彼らに重要なのはストックオプションと派手なパーティーと今話題のスタートアップで働いているという肩書だった。

創業者は後から来た人達を制御できなくなっていた。次々に仲間を連れてくるので派閥になってしまったからだ。スタートアップの創業者達は技術系で、コミュニケーションや政治や経営が得意ではない場合が多かった。

Twitterを解雇になった人らのTwitterの投稿を眺めていたが、彼らはログがすべてシステムに記録されるのに、Twitterで愚痴や新社長のイーロン・マスク氏に文句を送りつけていた。

なぜかどの国の人も解雇直後に元同僚とお互いを褒め合うつぶやきだらけで、自分達が以下に素晴らしいかという自画自賛だらけだった。

ユーザーや、実装できなかった機能、会社の大赤字のことをつぶやいていた人は殆どいなかった。

とにかく自分のことばかり考えていて、表層的でユーザーのことは全く考えていないのが呟きからよくわかり、がっかりした。中の人は「ツールとしてのTwitter」が大好きだと思っていたからだ。

思考や人なりはちょっとしたつぶやきからよく分かる。誰が自分のつぶやきを読んでいて、読んだ人はどう思うか、考えていない感じだった。

顧客第一なら解雇された人はお客さんであるユーザーに感謝の呟きをするだろう。

Twitterが大きくなり生き延びてきたのはユーザーの雑多な投稿があったからだ。ユーザーがいなければ空っぽのシステムに過ぎない。Twitterの顧客は広告代理店や食品企業ではない。

顧客第一で誠実なら、Twitterのタイムラインがなぜか異様に偏っていたこと、一部のユーザーが意味不明な理由で凍結されていたこと、収益に関係のない豪華なイベントは不要だったこと、認証マークの不透明さなどについて触れるはずだ。

在籍時に要求された倫理的に許されない無理な開発を拒否したと告白するエンジニアの人もいたが、それは本当にごく一部だった。Twitterをクビになった人々は、自社の製品を全く愛してないのがよくわかった。

広報やマーケティングなどTwitterの良さを伝えるはずの専門家、キュレーションなどコンテンツを扱う専門家のフォロワーが、165人とか400人、多い人でやっと1600人だった。しかもTwitterの登録時期をみたら10年前や8年前になっている。そしてハッシュタグの使い方や他のユーザーからの反応への返信も初心者丸出しだった。

彼らは社員同士で飲み会の予約のやり取りや、社内パーティー、会社の経費で食べたものの写真の投稿に熱心だった。熟練したユーザー達の会話に飛び込んできたら「半年ROMってろ」と言われるノリだ。

Twitterはオープン型のSNSで拡散することが特徴で、文字数も少ないので、見ず知らずの人に返信する時は短文で、気の利いたレスをするのが基本だ。Unix時代のメーリングリストに近い。

自分が12年近く使っていて13万人フォロワーがいるので、使い慣れた人の投稿はたった一つで分る。

多くは中年以上で、SFや無線機や吉野家にピザ、スターウオーズやサバゲー、戦車や歴史的偉人の美少女化が好きなユーザーからしたら、クルーザーやBBQやおそろいのTシャツでのマラソン大会の写真の投稿は不愉快なだけだ。

このコミュニケーション分野での専門家のはずの人達が、自社サービスを使いこなしておらず、そして特に思い入れもないらしく、InstagramFacebook的な使い方をし、コアなユーザーが最も不快になる投稿を繰り返していた。

ユーザーはかつてクラスで孤立していた大人達だ。彼らはかつて自分が学校の修学旅行のグループ作りで自分だけ取り残されてしまったこと、運動会でお揃いのTシャツを着た集団にいじめられたことを思い出しただろう。

自分の居場所のはずのTwitterが、あの地獄の体験を思い出させる場所になってしまった。

だからクビになった人々に同情しないのだ。

クビになった人達は、ユーザーが誰かも知らないし気にしてもいなかった。だからなぜ今になって自分に同情が集まらないのか、困惑しているのだろう。

自社の製品を愛してない人間は、顧客に良い製品、良いサービスは提供できない。嫌いなものは良くしようとも売ろうとも思えないからだ。

これは自動車、本、ゲーム、映画、食品、農業、どこの業界も同じだ。

ロード・オブ・ザ・リングが面白いのは、作っている人達がトールキンの作品が大好きで凄まじい情熱があるからだ。

日本のアニメが物凄く面白いのは中の人達がアニメが大好きだからだ。

ガンプラがあんなに精巧なのはかつてのガンプラ好きが中にいるからだ。

優秀な寿司屋や漬物屋は自分がうまいと思うものをお客さんに勧める。

優秀な営業マンは自社の製品やサービスが大好きだ。

ビジネスを成功させるのは熱狂と情熱と興奮だ。

Twitterがユーザーが嫌がる改変を繰り返し、広告収入が微妙で、ユーザーが大好きな同人誌販売店や絵師のアカウントが不可解な理由で凍結されたりシャドウバンで見えにくくなっていた理由の答えがやっとわかったのではないだろうか。

フォロワーが13万人の私のTwitterアカウントは、買収後になぜか多くの人の目に触れるようになり、一つの投稿に対する「いいね!」やリツイートはかつての50倍ぐらいになり、やっと見かけるようになりましたというフォロワーの声が届いている。私はツイートの頻度も投稿時間も全く変えていないのだ。

理由はそのうち明らかになるだろう。

#谷本真由美

#スタートアップ

#IT

【なんでCOBOLがリプレースされんのかという話】

要因1 単純置換できない

COBOLの特性上、普通ならSQL1本で済むようなものを何本ものプログラムをかませて作成しており、それら全部のプログラムから編集仕様を抽出して集約する必要がある。これがまずひたすらに労力がかかる。

要因2 共通関数が実質作れない

普通ならば汎用的なロジックは関数化して使うと思うが、COBOLは個々のプログラムに仕込まれている場合が殆ど。最悪、プログラム数本に渡って処理している。これを拾い上げる必要がある。数千本のプログラムから。これも発狂ネタ。

ちょっと補足すると、COBOLは基本的にコンパイル時に関数を静的リンクでロードモジュールに組み込んでしまうので、関数を修正すると使っているプログラムを全てリコンパイルし稼働確認するという地獄作業がある。そのため、関数化をあえて避けている傾向がある。

要因3 処理時間

「数百万件の取引データをDBに取り入れ、数千表の帳票を出力するのを数時間でやる」というのが汎用機以外だと事実上難しかった。Oracleだと多分数倍の時間食っちゃうと思う。これはAWSで解消できそうなので、某メガバンとかは検討に入ってるね。

参考までに。私が見た某銀行の外為夜間バッチは大体500処理。プログラムだと1200位かな。出力帳票は400位。これを入力データ20万件位で5,6時間で流す。一業務でこの規模なので全体はこの10倍以上かな

要因4 DB整理

Oracleなら必要なテーブルさえあればよく、必要に応じてビューをちょっと作ったりするが、いかんせんCOBOLだとビューに相当する中間データが鬼のようにある。何が必要で何が要らないかの取捨選択を数百数千のデータに項目単位で行う必要がある。ER図書くだけでも気が遠い。

要因5 設計書が古い

せめてExcelになっててくれればいいが、最悪手書きのPDFで、しかも更新されてませんでしたオチとかが普通にある。

リライトするかリプレース側で新規作成するかのどっちかだと思うが、これも結構な数あるので地獄の作業になることうけあいである。

 


【なんでCOBOLが銀行基幹系でまだ残ってるのか】

ところで、「こんなにCOBOLメインフレームで維持するのが面倒なのに、ITがコストセンターになってる銀行基幹系でまだ残ってるのか」って話すると、次の三つの理由があるんじゃないかと思うんですよね。

第一に、垂直総合の解体。現代の銀行勘定系の元になったのは、1980年代の第三次オンラインシステム(三オン)で、基本的には機能はあまり変わってないんだけど、中身はかなり変化している。

三オンができた頃って、オンラインシステムはメインフレームを中核とした垂直統合的なシステムで、昼間はオンラインを実行して夜間はバッチ処理をやるみたいな感じで、全部の業務処理がホスト機に集中していた。

ところが、三オンのテーマにもなっているけど、この時代からバッチ処理は情報系にどんどん外出しして、勘定系はオンライン制御に特化する設計だった。時代を経るにしたがって、勘定系で持ってる機能を外部化していって、それらがオープン化されていくわけです。

例えば、90年代にはDWHが流行るんですけど、この時代くらいから情報系からDWHにデータを集めて営業系で使うようになったり、帳票出力処理も情報系でやるようになっていくわけです。

これが現代的にいうと、統合DBに一旦データを集めて、そこからDWHやら営業端末やら、チャネル系や帳票系にデータを変換して渡すみたいな仕組みにつながってるわけなんですよね。

逆の言い方をすると、勘定系に集中していた処理が、周辺系に機能が移っていって、負荷が重い処理とか、新規に開発するシステムは外部化されていったという感じになる。

二つ目なんだけど、新規開発の部分は極力Javaとかに置き換えられているという点。あまりいじらない基本的な機能はCOBOLのまま残しておいて、新規機能はJavaで作るという感じが増えてる。

銀行に限らず、業務基幹系システムを10年も維持すると、新規に投入するコード量は元のシステムの10倍くらいになったりすることもある。機能向上はなくても、法令改正対応みたいな不可避案件も多いのでこれは仕方がない。

そうすると、元のレガシーなコードを極力いじらずに、新規開発をCOBOL以外のコードで書いたり、プラットフォームにRDBやオープンシステムを使う形で、置き換えて維持する形態が生まれてくる。

もちろん、元のコードを全くいじらないというわけじゃなくて、新規開発部分で入出力をしやすいように、出力形式を標準化したり、コンテナ化、システム間接続にEAIを使ってインターフェースを統一するとかいろいろな工夫をやってる。

例えば、これは(10年くらい前の)    

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三菱UFJ銀行の基幹系構成図なんだけど、EAI基盤を使って勘定系ホスト中心の垂直統合システムから、分散化されたシステムから標準化された通信手順で機能を呼び出すようなシステムに大きく変わっている。

三つ目なんだけど、メインフレームの性能が向上したこと。90年代くらいまでは、メインフレームの性能は分散化されたオープン系と比べてしょぼかったんだけど、いろいろな要因でメインフレームの性能はかなり上がった。

例えば、IBM Zの最新機種のz14のケースでみると、1システムに搭載できるCPUは240CPUで、動作クロックは5Ghzを超える。並列シスプレックス接続すればクラスタリングでさらに性能を上げられる。

従来的なメインフレームのソフトウェアだけでなく、メインフレーム自体でJavaRDBを稼働させても、性能的にオープン系よりも早いようなケースが多い。

しかも、メインフレームは、論理分割や仮想化が昔からあるので、例えばメインフレームの筐体を論理分割して、メインフレームOSとLinuxを走らせてメモリ上でデータ連携する(Hyper Socket)ような新しい使い方もできる。

以上の話を踏まえると、大手銀行で基幹系のクラウド化が視野に入っているというのはそれほど不思議な話じゃないんですよ。基幹業務が外部に切り出されて周辺化されていっていて、それらを稼働させるためのプライベートクラウドが既に存在している。

運用コストの低減のために、メインフレームを論理分割してLinuxを走らせて集約化するなんて流れは10年以上前からあるし、キャパシティオンデマンドで仮想環境を運用してるんですよね。

それをパブリッククラウドに移す、みたいな流れなので、むちゃくちゃな飛躍があるわけじゃない。

相当前から研究してる話です。

【日本のICT産業界(情報サービス産業界)の身分制度】

・神:エンドユーザー、一般市民

********資本主義社会の壁************

教皇:発注者の経営トップ

教皇庁:発注者、ユーザー企業

枢機卿:発注者の経営陣

稀に教皇庁より英国国教会東方教会、王族に打診があり、打診先の推挙により教皇様より親任されることがある。(ex:東京証券取引所CIO)

英国国教会

   IBM米国本社

カンタベリー大司教

  日本IBMのCEO

東方教会

野村総合研究所

三菱総合研究所

日本総合研究所

みずほ総合研究所

Accenture

********聖俗世界の壁************

・王族:NTT本部

********絶対王政の壁**********

・宰相府:

・NTTdata

********貴族制度の壁**********

・公爵:

・日立

富士通

NEC

日本IBM

・侯爵:公爵家の子会社、東芝沖電気

・子爵:公爵家以外のH/W・S/Wベンダー社員

・男爵:子爵家の子会社

********出生身分の壁**********

・騎士:王族、宰相府、公爵家〜男爵家が直接契約している企業のエンジニア

・平民:教皇庁、宰相府、王族、公爵家〜男爵家に所属しないシステム開発会社で正社員のPM、SE

*********人間の壁************

・奴隷:教皇庁、宰相府、王族、公爵家〜男爵家に所属しないシステム開発会社のプログラマー、コーダー、テスター、運用管理担当者、運用オペレーター

******人理概念の壁************

・不可触民:教皇庁、宰相府、王族、公爵家〜男爵家に所属しないシステム開発会社の契約社員派遣社員個人事業主

【日本のICT産業界に対するコンサルティング】

1.ICT産業において事業を成功させるためのカギ

スケールメリットを活かした市場占有率の確保


2.ICT企業のコアコンピタンス

→営業力


3.ICT企業が取るべき事業戦略

→知識集約型モデル

⑴高品質のサービス

⑵広域圏のサービス網

⑶統合化された事業管理


4.ICT企業が注力すべき事業分野

⑴セールス&マーケティング

⑵サービスデザイン

サービスマネジメント


5.ICT企業が取るべき経営目標

→事業開始から3年以内に市場占有率16%の確保


6. エンジニアに必要な能力

⑴幅広い知見

⑵深い思考力

⑶高い問題解決能力


7.エンジニアに求められる成果

→新しいビジネスモデルの創出

#コンサルティング

【外資系コンサルティング会社は胡散臭いのか?】

良く「外資コンサルティング会社は胡散臭い」というのが、ICT業界に限らず日本のビジネスパーソンの間で話題になる。

Frederick Winslow Taylorが、工場の生産管理に科学的管理の手法を導入し基礎理論を確立したのが、1911年。ここで経営戦略コンサルティングという概念が確立された。

一方…

【五大戦略コンサルティングファーム

A.T. Kearney(1926年)

・Bain&Company(1973年)

・Booz Allen Hamilton Inc

(1914年)

・Boston Consulting Group

(1963年)

・McKinsey&Company,Inc

(1926年)

ヨーロッパ発祥の戦略系コンサルティングファームの雄である、

Roland Berger International Marketing Consultants(1967年)

と軒並み創業から50年以上経っている。

🐱が定義する一流のブランド価値をもったサービスというのは、長い歴史を持ち、一貫した伝統で、独特の技術とノウハウ、ブランド独自の考え方・哲学、独自の美意識、高品質と保証を全て網羅したサービスである。

その観点に照らし合わせても、「外資コンサルティング会社が胡散臭い」というのは誤謬に過ぎないと断言できる。