小衣のため息

IQ1300の天才少女、明智小衣のボヤき

【企業統制委員会議事録(抄)】

Aベンダ

「業界最底辺の万年下請会社のSEが生意気だぞ。増長が過ぎる。特務の青二才が」

B総研

「まったく。業界から処断すべきだ。」

法王様

「口を慎め、この雑種どもめ。下請けの小衣ちゃんにもSIerプロパーの君達にも同等の権限を与えたハズだ。しかし君達はあろうことかはるかに劣るハズの協力会社の常駐要員に負けたのだ。プロジェクトに撤退という言葉はない、あるのは成功と炎上だけだ。多摩の電算センターの開発室で戦友達が示した教訓だ、実に残念だよ。」

Cシステムズ

「ユーザー部情シス上がりの老害が」

法王様

「口を慎め、この若造。君達こそ思い上がりも甚だしい。ここにいる我々の全てが世界を操る機関つまりSystemなのだ。恫喝は己より強大なものには効力がない。我々はこの世界で、The One,and Only,The Supreme.なのだ。だからあまり、私の"会社"を舐めるなよ。チンピラども。」

小衣

「ちょっと待ってください。5大SIerプロパー様の皆さんが超ハイスペなのに開発案件で上流工程しか担当しないのは、下請け会社の労働環境を守るためじゃ…」

?「小衣様、認証式のお時間です」

?「女王陛下が宮殿でお待ちです」

?「合衆国大統領よりお電話です」

小衣「(にゃーん)」