退職エントリ【IT技術者卒業講演】

本日をもちまして私はIT技術者を卒業しまして、明日からは戦略コンサルタントとして、ビジネスパーソンとして新しい生活を送ることになります。ご参集の皆様から経営陣として残留、新規事業の立ち上げ等、この非才の身にとって有り余る魅力があるお話がたくさんございました。「走兎死して走狗煮らる」と古来の諺にもごさいます。また「老兵は死なず。ただ消え去るのみ。」と言われた将軍もおります。

技術論は皆様それぞれの見解がございますので、私がこの場で述べることはありません。私が社会人として情報サービス産業界に入った頃に聞いたお話を披露してご挨拶を終了したいと思います。当時、六本木にあった日本法人本社ビルでの講演です。「この会社には3つの宝があります。それは素晴らしいお客様、素晴らしい技術、素晴らしい社員です。そして、弊社を経営しているのは、経営陣ではなく素晴らしいお客様達であるということを皆さんには忘れないで欲しい。」ともすれば技術者というのは技術に傾注するあまり、システムの利用者や発注者のお客様を軽視する風潮があります。それでは会社、業界、ITそのものが衰退します。IT技術者にとって一番大切なことは何か？と聞かれたら「最高の顧客満足度の提供」と私は答えます。ご清聴ありがとうございました。

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