小衣のため息

IQ1300の天才少女、明智小衣のボヤき

【現代日本のICTエンジニアがいつもイライラしている理由】

【よくある話】

🐱「"分社化を認めれば増資を引き受ける"という契約は言わば建前で、我々の事業と矛盾しません。出資はオフショアの特定目的会社を経由します。」

?「結構。奴隷の業界が奉仕を怠ると貴族の業界が飢えますからねぇ。」

🐱「人手不足は奴隷産業を潤す。業界の行動憲章からは些か外れますがね。」

?「いや貴方達こそ知識集約産業を名乗られるが実際は典型的な労働集約的産業だ。製造業としては実に理想的ですな。」

🐱「労働の実情はなかなかそうは…と言っても必要な時にカネの配分で操作できますよ。所詮、エンジニアの矜恃なんてどうにでもなります。彼らも資本主義社会の住人ですからねぇ。」

(元ネタ:攻殻機動隊,士郎正宗)

[解説]

日本のICT業界はシステム開発工程の分割化と商流の多重下請けが進行していた。昨今のICTソリューションの進歩でシステム開発工程そのものがコモディティ化した。結果、業界が以下に二分された。

1.クリエイティブクラス

→ICTサービスプロバイダー

→大手SIer外資系ICT企業、外資コンサルティング会社のICT部門

→知識集約的事業モデル

2.マックジョブ

ディベロッパ

→SI事業n次請ソフトウェア開発会社、SES専業企業、個人事業主エンジニア

→労働集約的事業モデル

[評論]

現代のICT分野ではかつて存在したICTエンジニアの職種ヒエラルキーは存在しない。ICTスキルを持たない新規参入要員でも年俸1000万円稼ぐことは再現性が高い方法で可能である。

結果、誰でも1000万円エンジニアになれるようになった結果、同業者の間の経済格差が生まれ、「未経験でも年俸1000万円稼げるのに、稼げないエンジニアは無能である。」という価値観がICT業界全体を支配し、結果としてICTエンジニア達の間にルサンチマンが増大している。

日本のICTエンジニア達がいつもイライラしているのはそういう理由である。

ルサンチマンの実例】

[ICTエンジニアの言い分]

「プログラムだけ書いて給与もらいたいんです!」

GAFAの開発した技術や方法論を使ってGAFAのように開発したいんです!」

「何を作るかは経営者の考えることです!」

「どう売るかを考えるのは営業の仕事です!」

「給与安すぎです!ベイエイリアでは年収1000万円が最低ラインですよ!?」

「3年同じ会社にいれば無能、5年いれば化石。」

「"専門がないこと"が一番の強み。

何者でもないからこそバランス感覚を養える"」

「環境が人をつくる。環境に変化がないことは、安定ではなく後退である。」

[ICTエンジニアの実態]

「コーディング以外のことはできません(むしろコーディングも怪しいです)」

GAFAの開発した技術や方法論はなんとなく聞いたことがありますが、計算機科学やソフトウェア工学なんて勉強したことありません」

「何を作ったら良いのかわかりません」

「買い手のことなんて考えたこともありません」

「正社員で有名な大企業に3年間在籍しても会社が要求する成果が出せなかったので、レイオフされる前に転職する行為(Job Hopping)を繰り返したら、どこも雇ってくれる会社がなくなったのでフリーランスになりました。」

「転職先は有名企業ばかりですが、業務や技能の専門性に特化する前に辞めているので専門技能は身に付いてません。」

「仕事で成果が出せない理由を常に外部要因のせいにしてきたので、自分は悪くないです。」

[現代のICT業界における階級体制]

・貴族

→クリエイティブクラス

→ICTサービスプロバイダー

→知識集約的事業モデル

********出生身分の壁**********

・平民

マックジョブ

ディベロッパ

→労働集約的事業モデル

⑴上級国民

→年俸1000万円ICTエンジニア

⑵下級国民

→年俸1000万円以下のICTエンジニア

[備考]

GAFAに代表される巨大ICTプラットフォーマーがよく引き合いに出されるが、世界のICT市場で真のクリエイティブクラスはこの16社である

f:id:G4_KokoroAKECHI:20191228234648j:image

GAFAですら彼らの支援なしにはビジネスファンクションを実施できない。

もはや世界のICT市場は21世紀の帝国主義であり、ICTエンジニア達の職場は「調律の帝国」である。

【🐱のビジネスパーソンとしての公式見解】

現代日本のICTエンジニアは、拝金主義で発達障害ルサンチマンである。彼らは日本の産業界における劣等民族であり、国家体制の敵性分子である。したがってビジネスプロフェッショナルとして敬意を払う必要性は認められない。」